INTERVIEWクライアントインタビュー
東京都内の自治体での交通関連業務において、株式会社ライテック(以下、ライテック)は、
レイ・フロンティア株式会社(以下、レイ・フロンティア)の人流データを活用し、調査分析および計画提言を実施しました。
これにより、従来の手法に比べて効率化を図るとともに、交通種別や地域特性に基づく施策の精度を向上させています。
ライテックがデータ活用を通じて明らかにした課題解決のポイントや、今後の展望についてご紹介します。
事例のポイント
- 品質を向上させながら、時間とコストを大幅に削減
- 想像では捉えきれない人々の行動特性をデータで可視化
- 客観的データを活用し、施策の根拠を強化。合意形成を円滑に
レイ・フロンティアの人流データを選んだ理由

今回、ライテックでは、東京都内の自治体における交通に関する課題解決策を検討するにあたり、歩行者や自転車利用者の移動動線を詳細に把握する必要がありました。従来の方法では得られなかったデータを活用し、より効率的で的確な街づくりの提案を目指す中で選んだのはレイ・フロンティアのデータでした。
「レイ・フロンティアのデータは、歩行者や自転車利用者の具体的な動線を詳細に把握できる精度の高さが魅力でした。他のデータソースでは得られなかった情報を簡単に取得できる点が選定の大きな理由です。」とライテックは語っています。

これまで、こうした検討では主にアンケート調査が用いられていました。しかし、従来の方法では以下のような課題がありました。
- 送付数に対して回答が得られるのはわずか2割程度で、十分なデータが集まらない
- 配送、開封作業など、大きな手間とコストがかかる
- 記憶や印象に依存するため、データの信憑性に欠ける
- 主観的な意見が計画に影響し、客観性が乏しい

これらの課題を解決するため、ライテックはレイ・フロンティアの人流データを導入しました。このデータは、スマートフォンのGPS情報を基に、高精度で人々の行動を可視化するものです。
「データを活用することで、施策の根拠が客観的になり、市民や自治体への説明が容易になりました。また、従来の手法では得られなかった洞察が得られるようになりました。」
■データ活用の具体例
1. 自転車の通行空間の設置路線の議論
「自治体様と自転車の通行空間の設置路線を議論する際、データを見ると『住民は、こんなところに自転車で移動しているのか』といった驚きがいくつもありました。机上でのイメージだけでは得られなかった具体的な利用パターンが分かり、議論が現実的かつ具体的になりました。」
2. 歩行者動線と自転車事故のデータを組み合わせた分析
「鉄道駅周辺では、歩行者も多いエリアで、歩行者の動線と、自転車の動線、さらに、事故のデータとも組み合わせることで、事故の発生メカニズムを明らかにすることができました。従来の方法では見逃していたポイントを補完してくれるのがデータの力です。」
3. 施策の根拠強化
「例えば、『なぜここに作るのか』という問いに対して、具体的な数字で説明できるのが大きいです。市民や自治体への説得力が格段に向上しました。」
「移動手段」「経路」「好んで訪れる場所」まで細かく見ることができる

ライテックがレイ・フロンティアのデータ活用を決めたのは、「歩行者、自転車など移動手段ごとに粒度の細かいデータを見られる」という点にメリットを感じたからという理由でした。「一般的な交通量調査では、人数は測ることができてもどの方向に向かっているかまではデータ化されません。レイ・フロンティアは、いままでリーチできなかったデータまで見られる点が他の調査方法とは違っていた」とデータの精密さを評価いただきました。
実際にデータを利用した感想を伺うと、
「想像だけでは抜け落ちてしまう部分を可視化できるので施策に繋がります。それに、具体的な数字を使って説明できるのが大きな魅力です。またこれまでは想像や経験則に頼る部分がありましたが、データを基に議論を進めることで、計画の精度が格段に向上しました。」
とお声をいただきました。
スマートシティの実現に客観的な行動データの活用を
ライテックは今後、他の自治体案件にもデータの活用を拡大し、さらなるスマートシティ実現に貢献することを目指しています。「細かなデータや他地域との比較を進め、政策提案をさらに強化していきたいと考えています」
データを基にした客観的な提案は、今後の地域政策において重要な役割を果たします。
レイ・フロンティアの人流データにご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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